このコーナーはご指導の先生より熟年初心者を対象としたピアノ演奏習得法などのコメントを頂いております。





 コードネームの勉強方法は鍵盤カードに
色シールを貼って(根音・赤/第三音・緑/第五音・青)覚えていきます。
先ずは、C〜Aまでの長三、短三和音で12種類。

これで♯系3つまでの長調と♭系3つまでの短調の3コード伴奏付けは可能となります。




 大人の方の教材選びについて

子供達の様に「あっという間の体感で覚える」という身体的特徴から卒業され(流動性能力の下降)何事にも時間を要されるご年配の方でも・・・やはり最小限のブラインドタッチを身に付けなくては
《流暢な両手演奏》は実現しない・・・と言うのが私のこれまでの指導経験から受け止めた持論です。

その実現の方法として・・・

先ず、右手5指については入門された段階から機会ある度に5指ポジションをきちんと意識付けしたレッスンメニューと練習曲の選曲にて《ポジション鍵盤感覚》を身に付けていかれる過程を大切にした指導を丁寧に取り上げます。

その後に《指ひろげ》《指くぐり》と更なる課題が待ち受けているのですが・・・
ご自身の要望度が強い自由曲になりますと、その他の課題は以外と簡単にクリアなさっていかれる様です。


次に、左手の導入においては大譜表上、ミドルCから両手演奏が始まる教則本あり・・・ヘ音記号ハ音ポジションからスタートする教則本あり・・・と店頭には様々な「大人のシリーズ本」が並んでいます。これまでに「大人のための〜」と名打ってある数々の本では、高齢者の方のスタートにおいて《理想と現実》のギャップの大きさが立ちはだかっており、現場でのテキスト選びは正に悩みの種でした。

しかしながらこちらに紹介しますシリーズはやっと近年「両手で完走出来る一冊の本」として巡り会った思いです。







 演奏曲としてはこの内容からでも両手の
「演奏実感」がお持ちになれ大変喜ばれています。
唯、そこで終わりにしては勿体無いので、
左手の単音部分は《根音》としての響きを
理解して頂きながら・・・

その後、余裕のある方は《根音》から《コード奏》
に置き換えての「リズム変奏・アルベルティバス・
アルペジオ・跳躍・・・」と伴奏のパターンを      
徐々にレベルUPしていくことが可能となります。
(もっとも、左手の上達度はご本人の練習時間と
密接にかかわってくるものなのですが・・・。)

本来、管楽器は単旋律(メロディー演奏)でも
十分OKなのですから、ピアノ演奏においても
「メロディーの美しさを十分味わって心地よい
演奏をして頂く・・・」

この視点を一番大切にしていきたいと
常々考えながら進めて行っております。

楽理教材としては自身の手で書き込んでいかれる
ワークブックを使用していきます。
 こちらのシリーズは《音価・音高》が繰り返し
取り上げられているので、進めていく中で自然に
基本的要素が身についていかれます。
 童謡あり、唱歌ありの曲目に、ご年配の方々は
すんなりと馴染んで楽しまれています。
 又、グループレッスンではソルフェージュや
アンサンブル、リトミック等の教材としても
重宝しています。

(概ね2巻は70代、3巻は60代から
 スタートされた方に使用しています)















 本年度の大きなアンサンブル曲はこの曲です。

《チャイコフスキー作曲
 ピアノ協奏曲 第一番 第一楽章》

勿論、原曲全部ではなく。。。
キーボードでオーケストラ風にアレンジした
お馴染みの・・・冒頭の部分を奏でます。








      ※備考

      
       キーボードの教室モデル機種は
        ヤマハPSR172


原則として、楽器は各自でご持参頂きますが
貸し出し用のキーボードも数台用意しています。
先ずはお問い合わせて下さい。